赤裸楽日記

備忘録Blog

読書感想:生ける屍の死

ゾンビものじゃないよ

推理ものだよ

 

1989年発表の山口雅也のデビュー作。

このミステリーがすごい!」等のオールタイム・ベストミステリーとかで必ず上位に入っていることで本作の存在を知っていた。

自分はkindleで購入したのが2014年10月になっていたので約3年間積読していたことになる。今回、なかなか乗り越えれなかった序盤のダラダラしたところを乗り越えると一気に物語が動き出し、一気読み。

 

[山口 雅也]の生ける屍の死

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死者が蘇る。蘇った死者その後も生者に紛れて活動する。このプロットを可能にするためには、死体に腐敗処理をして整えるエンバーミングの文化が必要。そのため舞台がアメリカになったんだろう。最初は、日本人作家の慣れないアメリカン・ジョークに辟易するが、そのうち楽しくてしょうがなくなってくる。

 

たくさんいる登場人物のなかで、死んだり、実は死んでたり、こっそり生き返って人を殺したり、再び死んだふりをして罪を擦ろうとしたり、生き返って逃げ出したり、生き返って行方不明になったり、と色々絡み合ってもう大変。

 

死者は疲れないし、痛くないし、死なないという設定が、最後のトリックと犯人探しに存分に生かされる。面白かった。山口雅也の作品は他に読んだことないけど、他のも読んでみようと思う。

 

ただ、電子書籍で読むと長さがイマイチ分からないのだが、文庫だと667ページもあるのね。長かったわ。あと、実物の書籍を見たことないのだが、この表紙の絵、何が書かれてるのかさっぱりわからない。