赤裸楽日記

備忘録Blog

読書感想:世界で一番売れている薬 山内喜美子

『スタチン』を発見した遠藤章

その創薬の物語

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ドキュメンタリー物の映画や本は割と好きで結構見るのだが、これはホントにムチャクチャ面白かった。

実際にスタチンによって心臓発作や脳卒中は激減した。医療界、特に心臓外科の世界ではスタチン前とスタチン後という風に分ける事もあるらしい。

 

そもそもコレステロールが何なのかはっきりしていなかった時代、コレステロール動脈硬化の関係がはっきりしていなかった時代、そんな時にコレステロールを下げる必要性を考え、唯々世の中のために…と。野口英世みたいな人がいたんだなぁ。

 

薬の元は「ML-236B」という青カビから抽出した物質なのだが、これが見つかったからと言ってすぐに薬ができるわけではない。創薬には想像を絶する苦労がある事が改めて分かった。

社内外での臨床計画の駆け引き、他社との開発競争、一番早くスタチンを発見しながら一番に販売できなかった三共(空白の5年)、いやーほんと面白かった。

 

メバロチンビルとも呼ばれる三共本社ビル、そのメバロチンを作り出した遠藤は、退職金660万以外はもらっていないと言う。さらりと「お金のためじゃないので。」

その高潔な志に感動する。

 

世界で一番売れている薬

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