赤裸楽日記

備忘録Blog

日々ノ事:富士山一周ウルトラフリーウォーキング

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はじめに
昨年は77km地点でリタイヤした富士山一周ウルトラフリーウォーキング、今年再挑戦する事に!そもそも『富士山一周ウルトラフリーウォーキング』ってのは何かと言うと、ただただ単純に富士山の周りを歩いて一周するというもの。富士山を360度の全方向から見る事が出来ると言うなんともロマンあふれる企画なのである。その距離は125km。125kmって簡単に言うけど実際の距離にしてみると、東京からだと日光まで、名古屋からだと京都まで、大阪からだと舞鶴を超えて日本海まで、博多からだと阿蘇山まで、富士宮市からだと富士山の裾野を一周して富士宮市までと気が遠くなる距離、しかもこのコースは高低差が1000m以上あり非常にタフな大会なのである。f:id:dthunderstruckc:20180619150842j:image

俯瞰で見るとその異常な距離が良く分かる。

 

結果は自分でもビックリの完歩!しかしその代償は思ったより大きく、終わって1か月以上は後遺症に悩まされていたが、最近は完全に回復したので思いつくまま気の向くままに備忘録がてら感想他を書いてみる。

 

富士山本宮浅間神社本栖湖
ともあれ、富士宮市浅間神社より朝9:00にスタート。ゼッケン順に50人ずつのスタートなので大きな混乱もなくスムースに始まった。まだ朝のひんやりとした気持ち良い空気の中これから始まる修行の1日を考え身震いしながら富士山の西側をひたすら北上していく。
第1エイドは約10km地点の白糸の滝。2時間かからずに到着「うーん順調順調♪」、休憩もそこそこに出発(去年は各エイドでしっかり休み過ぎて歩きだした時が逆にしんどかったからね、去年の反省が生きてるわ♪)、朝霧へ向かう。
ここから上り坂が始まるのだが…、去年は一直線に朝霧高原まで登って行ったが今年は田貫湖の方へぐるりと迂回、5km以上続く峠のup/downに疲労感が増してくる。しかも、その先には去年はあったはず(去年は富士宮焼きそばが振舞われた)のエイドがなく、コンビニで各自休憩のみ。当然食べるものは殆ど残ってなくカロリーメイトとジュースを飲んで早々と出発した。でもここからは、本大会唯一といってよい気持ち良くウォーキング出来るゾーン。富士山背景の牧場で牛のお乳を写真撮ったりしながら一路本栖湖へ。途中、上九一色村オウム真理教に思いを馳せたり、芝桜祭りの渋滞を横目に見たりしながらテクテク歩いて越境、「せーの」とは言わずに山梨県へ、そして第2エイドへ。

 

本栖湖~山中湖
本栖湖には第2エイドがあるのだが、ここはコースから500mぐらい入ったところにあり往復すると約1km、疲れもあまりたまっていなかったのでこの本栖湖エイドをスルーするという英断!今の自分は無双状態、乗りにノッてるから休憩なんてノーサンキュー。とにかくここから進路は東へ、富士山の北側の樹海ゾーンを抜ける。何とか日が沈む前に通り抜けたい、だって薄気味悪いモノ… 幸い道も平坦、ガシガシ進み第3エイドの富岳風穴に到着、ここで日暮れを迎え、長ズボンとインナーと灯りグッズを装着する。エイドでは、コーンフレークにチョコレートをかけたお菓子が用意されているが食べる気はすでにしない、梅干しをポリポリするぐらいで出発。第4エイドの河口湖で約50km、ここでは晩御飯としてカレー(辛いし玉葱生煮えでシャリシャリしてて不味い、少し吐きそうになる。提供しててくれたスタッフの方々ありがとうございました。)を食す。

気温がどんどん下がってきたので毛糸の帽子を被る。あぁ暖かい。あぁもういい加減しんどい。手足が浮腫み始めている。さあ山中湖へ向かおう。閉園後の富士急ハイランド、チカチカしていて綺麗だなぁぁ…フワァフゥワ。意識をしっかり!国道は細い登坂、テクテク歩いていると湖畔に出た。寒い…ああ山中湖だ。第5エイド到着、ここで午前0時。

 

山中湖~御殿場
山中湖で靴下を履き替えて心機一転リフレッシュ!足の浮腫みが強くなってきたが見なかった事にしよう。そしてここからは中盤の難所、『篭坂峠』。エイドを出発してしばらくしてから右折をするのだが、ここで道を間違える人が多いようだ。そりゃそうよ、真っ暗だし、誰かが道案内しているわけでもないし、思考能力は低下しているし、前後を歩いている人もいないし… でもまあ右手のセブンイレブンを超えたら右折、と覚えていたので自分は間違えないけどね♪ そうこうしているうちに峠が始まった。峠は標高1104m、しんどいヨ。約7kmぐらいの峠かな、4分の1ぐらいが道幅の狭くトラックの往来も多い登りで、残りの4分の3ぐらいが下り。「下りが長いのは楽だなぁ♪」といかにも素人考えを持つかもしれないが、下りはホントにしんどかった。ゴリゴリに足が削られる感じで、股関節・膝・足首・爪先に程よく体重が乗ってかなりの消耗。ここではウォーキングポールがあった方が楽だと思う。ようやく峠を越えて第6エイドの東口本宮富士浅間神社へ到着、3時40分。エイドでコーラをがぶ飲みした後、近くのコンビニで暖かい物を飲みながら休憩する。前回はここで日の出を迎えてリタイヤ、ここからは未知の領域、新しい自分なのよ!と自分を奮い立たせ御殿場向けて出発。第7エイドまでの11kmは比較的平坦で歩きやすい道(一部工事中のゾーンがあって迂回が必要だったけど)でスムースに進み6時40分着。おおっ!今までの平均歩行速度が時速4㎞を切っているではないか!残り約40㎞なので17時着まではギリギリだなぁ…

 

御殿場~こどもの国
第7エイドから休憩場所のファミリーマートまでは自衛隊訓練場のような開けたところテクテク進む。ただ、朝になって交通量が増えてきたことと道幅がかなり狭いので非常に怖い。遠くでは実弾演習の音がボカンボカンと鳴り響くなか、立ち入り禁止区域の自衛隊訓練所のような原っぱには朝から山菜採りに来ている人々が多数、あなたたち流れ弾に当たりまっせ。ファミリーマートの休憩所を出発すると最後のそして最大の難所『愛鷹の坂』が待ち受ける。去年、リタイヤ後の回収車に乗ってこの坂を通った時に、「エグイ坂だな、リタイヤして正解正解大正解♪」と心から思った記憶が蘇る。まぁとにかく急な上り坂が延々と続く(体感10km)、それも富士サファリパークへ向かう車の大渋滞の中を延々と歩く。道幅が狭いので何度も車線変更、右側に渡ったり左側に渡ったりもかなりキク。やっと登り切ったと思ってもしばらくするとまたまた上り坂、心身ともに疲弊し「体力の限界……気力もなくなり引退することになりました。」という千代の富士の引退会見のセリフを噛みしめる。まあとにかく坂を登り切った。そこからこどもの国までの5kmぐらいは牛歩戦術、こどもの国に着いたら引退…もといリタイヤしよう、うんそうしよう、こどもの国まで行くと歩行距離104kmか…うん十分でしょ、去年の自分を超えてるし、もう無理だよ、そうだリタイヤしよう!

 

こどもの国
第8エイドのこどもの国に到着、「もう歩かなくても良いんだ…」しかしそこで出会ったのは、まさにエイドから出発せんとするところの一緒に参加していた先輩。自分はもうダメであります!と言おうとしている事を察してか「先行っとくぞ。」の一言を残して去って行ってしまった。自問自答が始まる、ここまできてリタイヤ…、あと20km、残りはたったの20km、20km歩けばゴールなのにここで僕はリタイヤするのか?それで満足なのか?続きは来年か? …否。よし行くか。時間は昼の12時、制限時間の17時まで5時間だから時速4kmペースなら何とか行ける、よし行くんだ、僕は行くぞ、僕はイクゾウ、僕は歩くんだぁぁ!!! エイドではおにぎり2つ食べた♡

 

こどもの国~富士山本宮浅間神社
115km地点の第9エイドまでは開かれたなだらかな勾配の道が続く。比較的歩きやすいがここでの敵は太陽。開かれた道なので日陰はなく、午後の照り付ける太陽に残りかすしか残っていない体力も奪われていく。出発前(24時間以上前)は日焼け止めを塗っていたのだが、そういえば翌日の分も必要だってことを失念していたわ。ジリジリと焦げる、しかも水もなくなりのどがカラカラ、コンビニはおろか自販機も無いのでチトヤバいかなと思い始めた頃に第9エイド到着。ここではすでにエイド撤収していたのか場所が違っていたのか、とにかく無人だった。しかし自動販売機で飲み物購入、水分補給をしっかりしてラスト10kmへ!時間は15時前、時速5kmペースか…うーんギリギリだわ。とにかく私行くわ♪ ここからのラスト10kmは緩やかな下り坂。ペースを上げよう、ゴールしても17時過ぎると完歩扱いにならないなんて嫌よイヤヨ絶対イヤよ。イヤホンからの音楽を『AC/DC』時々『長渕剛』に合わせてガシガシ歩く、ドンドン進む、飛ぶように歩く、ほぼ走る!10人以上は抜いたかな…残り3kmの時点で16時、おおっ時速7kmで1時間歩いたのか、蝋燭の炎は燃え尽きる瞬間が最も輝くとはよく言ったものだなあ、信じられないペースで来たなあ、区間賞かもしれないなあ。残り3kmは疲れが一気に出て牛歩になったもののここまで来たら制限時間にも間に合うと確信、一歩一歩ゴールに近づいている事を感じながらもなかなか見えてこない神社の緑にヤキモキするが泣いても笑ってもあと少しだよ、ガムバレ自分!

 

おわりに
あぁゴールの神社が見えてきた…ようやく、ようやく、ヨ・ウ・ヤ・ク、帰ってきた。境内には、お宮参りかな?赤ちゃんを抱いた若い両親がジジババと写真を撮ったりしている。うんうん良いよいいよ、健やかな成長を私も願うわ。おおっ、あっちは厄除けかな?うむうむ良いよ良いよ。今の私には何でも美しくキラキラ光って見えているよ。思えば32時間前にここを出発したのが遠い昔の様で思い出せないよ。一睡もせずに歩き続けて帰ってきたわけで、思考は完全停止状態、足は感覚が無くなってきており、手も浮腫みがひどい。あぁホントにこれで終わりなんだなあ、何だかオメメから汗が出てきたぞ。おおぉゴールゲートだ… 時間は17時前、完歩だカンポ、ダカンポ!ダパンプみたい…クスクス)やった~終わったぁぁ……

 

ゴール後は帰宅なんてできる状態ではなかったので、そのまま近くのホテルを急遽とって追泊した。夜はほぼ何も食することなく何とか風呂に浸かった後ハイボール飲みながら寝落ち。深夜に目が覚めたので汚れものをホテルの洗濯乾燥機に放り込み待ってる間に再び寝落ち。朝は妙な高揚感で6時ごろ目覚めてイソイソト帰り支度、何とか電車と新幹線に乗り帰宅した。

あっという間の2泊4日だったわ。

来年の参加希望はまだない

 

あとがき
思いつくまま気の向くままに書いた富士山ウルトラウォーキング日記。終わって時間が経てばたつほど「また参加しようかな…」って気分になるから不思議。でもこの大会の一番のネックは仕事を休んだりする期間が割と長いってこと。前入りが必要だし、競技時間が異常に長いし、後遺症が長く残るし…まあそういった纏まった時間が問題なく取れそうならまた参加しようかなぁ。

それに2回の参加経験で必要な持ち物や対策、つまり事前の準備と対策はさらに洗練されたと思う。そういった事のまとめ日記もまた機会があれば綴ってみようと思う。

 まあ何だかんで面白かったわ。究極の自己満足を得ることが出来たし良かったヨカッタ♪